99.11.10
田巻組撮影制作日誌
写真=黒いスーツ(衣装)で撮影に臨む大杉漣氏
11月1日
9:00 田巻家へスタッフ集合。10:45 田巻・大橋、新潟駅へ大杉漣さんを迎えにいく。
11:00 ラジオ班(にいがた映画塾が12月からスタートさせるラジオ番組”Cinemaで愛して”のスタッフ)到着。コーナーのひとつに”レレレの漣ー”という田巻組を追いかけるコーナーがあって、その取材で来ていた何故か手伝っている堀さん。田巻家では照明のセッティングが始まっていてスタッフが動き回っている。
12:00 大杉漣さんが田巻家へ到着。
家中の入ってこられた瞬間、家中の空気が変わった。隅の方で”オ゛ー”という低い声がもれたりもしていた。
早速衣装に着替え、メイクを終わらせる。(今回私は女優さんのメイク担当だったので、もしかしたら漣さんのメイクもするのだろうか?と不安と緊張で少しどきどきしていたが、さすがプロ、自分のドウランやメイク道具を全部用意されていて自分で全部されていました。(漣さんのメイク出来ずちょっと残念…)化粧の話も撮影の合間にちょっとしましたが、◯◯の化粧品はあんまりよくないとか、ここのドウランは伸びがいいんだ等と言っておられました。さすがチェックが厳しい。
部屋の中の撮影は照明を使う為セッティングに時間がかかる上、今回スタッフのほとんどは高校生だけでやるというちょっと無謀では?と思われる状況の中で時間は押していく。「機材なんて恐くてさわれないよねぇー」という女子高生の声がきこえてくると1年前の私を見ているようで何もいえなかった。そんな中数少ないベテランスタッフのかけ声でなんとか進んでいくという状況だった。
14:30 幸公園へ移動。外は雨が降り続く。走り去るシーン。漣さんは嫌な顔ひとつせずやってくれた。走ってきて叫ぶシーン。“すごい”迫真の演技。私は思わず見入ってしまった。改めてプロの役者なんだと実感してしまった。
16:30 撮影終了。外はもう暗くなってしまい、これ以上は不可能という事で撤収。監督の悔しそうな顔を思い出す。漣さんはホテルの方へいかれ、後片付けの後反省会が始まった。笹崎さんの「スタッフは仕事を探す事が仕事。ボーッと立っているより間違っても動いているほうが気持ちが良い。」という言葉が、この日1日の現場状況をすべて表していた。
1日目撮影終了後、今日の反省の結果。明日はできる限りのスタッフを集めようと事務所ではミーティングが開かれていた。それぐらい漣さんにとっても失礼な現場だったのだ。
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写真=撮影をする田巻監督(右端)らスタッフ
11月2日
7:00 スタッフ事務所集合。幸公園へ向かう。漣さんとマネージャーの高岡さんは現地へ集合。2,3人のスタッフも現地集合。撮影準備が始まる。タオさんを中心に制作がすすめていくという、現場らしい現場になっていた。撮影部も助手が何人がついている状態になっていたので、昨日より遥かにスムーズな動きが出来ていた。問題は天候。朝は晴れていたのにいきなり降ったり、止んだりの繰り返し。漣さんが走るシーンに限って降ってくるという最悪な天候で、皆「雨男は誰だ」と言い合っていた。ちなみに漣さんはどの現場でも晴れ男で喜ばれているらしい。じゃあ誰が一体…。
12:00 昼食。ロケ弁を公園でそれぞれ食べる。私は何と漣さんと一緒にブランコに乗って頂いたのだった。今思うと、すごい事だったと改めて思い出す。いろいろ話を聞く事ができ「1年間のうち300日以上は現場にいるんだよ。」とか「逆にたまの休みは何をしていいかわからない。」等といっていました。他にもお子さんの話や、奥さんの話、昔の女性関係等ここでは書けない様な事もいろいろ教えてくれました。漣さんに悪いので、内緒にしときます…(笑)
13:00 再び撮影開始。この頃になると風も少しでてきて、寒さのピーク。女優の山賀さんも唇が青くなってきてメイクでうまくごまかしたり、毛布をかぶったり大変そうでした。そんな時、漣さんが近寄ってきて「毛布なんてかぶっているからなおさら寒く感じるんだよ。脱げ脱げ」といわれていました。山賀さんも「そうですよね」といってすぐに毛布を取りがんばっていました。えらい。
ゴミ捨て場の中で、漣さんがごみを漁るシーン。バックではちょうど電車が走ってくる画が監督は撮りたいらしく、制作が電車時刻を調べに。途中ゴミ収集車がきて、片付けようとするところをスタッフがもっていかないでくださいとお願いしている姿が、妙に笑えた。一応付け加えておくと、その後ゴミはもう一度取りに来てくれました。ありがとうございました。よーい、スタートでゴミを漁っている漣さん。電車がなかなか来ない、スタッフも全員ドキドキしながらまっている。私もこんな時に限って電車遅れているんだろうかと思ったり、遠くでは時刻表見るの間違ったんじゃない?なんて小声が聞こえてきたり。やっと電車が来てくれて、OK!!皆一安心。
漣さん汚いゴミの中ありがとうございました。途中、BSNテレビの取材の方々が来られる。
14:00 笹口丸三ビルに移動。ビルの屋上を借りて撮影。公園以上に寒い屋上で漣さんは一度も寒いとはいわれなかった。さすがプロ!というか漣さんだからなのかも知れない。それだけではなく演出に関しても次から次へとアイディアを出してくれる。監督も喜んでいました(監督註、うぅん…)。
16:30 撮影終了。シーン丸々カットというところも有りましたが、一応大きな事故もなく終わりを迎える事が出来たので良かった。雨の中、走り続けた漣さんが風邪をひいていないかが心配。最後にみんなで記念写真。お疲れ様でした。後は源太君編集がんばって、完成楽しみにしています。
カラサワ
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