(98.11.8

桐生へなぐり込み!

映画「白痴」が縁

「映画塾」で交流深める

 

 にいがた映画塾、桐生になぐり込み! ―映画「白痴」のロケ地、群馬県桐生市の人々と卒業作品上映などを通じて交流を深める「にいがた映画塾デモンストレーション in 桐生」が98年11月8日、同市西公民館で開かれた。

 にいがた映画塾と同市は「白痴」の撮影がともに行われたことや、原作者・坂口安吾ゆかりの地であることなどを契機に交流が生まれ、98年4月に桐生で開かれた出前映画塾で塾生が一度訪問したことがある。今回、桐生でも「映画塾」発足の気運が高まっていることから、同市有志の招きを受けて、新潟の活動状況などを報告することになった。

 新潟側からは矢部孝男代表ら役員4人、講師のナシモトタオ氏、1期、2期、3期の卒業生5人の計10人が自費で参加。車3台に分かれ、約3時間を掛けて約200キロ離れた会場に出掛けた。にいがた映画塾の仕掛け人でもある「白痴」の古澤敏文プロデューサーも東京から招かれた。桐生側は約20人が集まった。

 作品上映では、桐生側の16ミリ映写機が整備不良のため、清掃などでセッティングに時間がかかった。その間を利用して矢部、古澤氏が新潟の状況、「白痴」の製作進行状況などを説明した。

 1期から3期の作品全10本上映後の質疑応答では「桐生でも映画塾を立ち上げるにはどうすればいいのか」という質問が出た。矢部代表は「桐生は『白痴』以外にも『のどじまん』(井筒和幸監督)やピーター・グリーナウェイ監督がロケに訪れている。映画に接する機会が多くてうらやましい。そういった環境を大事にして地域性に合った映画塾をつくりあげてほしい。こちらでできることは協力したい」と励ました。

 古澤氏も「組織、機材が重要ではなく、まずビデオでもいい。自分たちの今ある機材で何度か作品づくりをやってみて、足りなければ「白痴」などを通じてできたネットワークをいかして、ほかから人的協力を仰げばいい」と、考えるよりまずは行動することをアドバイスした。

 その後古澤氏、新潟、桐生両側は喫茶店、居酒屋と会場を移し、映画塾作品の感想、「白痴」、ふるさと自慢などで交流を深め合った。

写真=矢部代表の説明を聞く桐生側参加者

 (リポーター・星龍雄)


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