映像十字軍公開ガイダンス 98.4.5

手塚真監督の映画「白痴」に参加する通称「映像十字軍」の公開ガイダンスが4月5日(日)、新潟市万代市民会館で開かれた。「映像十字軍」とは、映画「白痴」制作委員会が全国に公募したボランティアスタッフのこと。映画への道を志し、きっかけを求めていた人々に門戸を開き、新潟市内に5ヶ月間合宿し「白痴」の制作補佐を実際にしながら、映画製作を学んでいく。また、5月10日に開講する「第3期にいがた映画塾」にも参加、新潟県内の受講生と刺激を与えあいながら映画を学んでいくことになる。
この日のガイダンスは、十字軍の熱意や決意を市民に知らせるため公開で行われ、応募の自己PRビデオを上映した。
激戦を勝ち上がったメンバーは15人。出身地の内訳は東京6人、愛知2人、福島、青森、宮城、群馬、大阪、兵庫、熊本からそれぞれ1人。大学生からCATV社員、元NEC社員など、経歴、年齢は様々で、それぞれ職や学業を捨て、映画「白痴」のために新潟に集まってきた。
その決意を表すかのように、自己PRビデオは力の入ったものばかり。
「映画が好き。映画の現場に携わってみたい」
「将来映像で飯を食っていきたかった。チャンスだ」
「敬愛する坂口安吾の作品を映画化する場に立ち合いたい」
「地域文化の理想的なあり方へのヒントにしたい」
カメラに向かって独白するものからテレビの告知番組風のもの、ドラマ形式のもの。体力をPRするために川の中に入って参加を訴えるなど、それぞれ自分たちの言葉で映画への熱き思いを語った。
ビデオ上映後、古澤敏文プロデューサーが今後の心構えを講義。十字軍の食欲が考えていた以上に旺盛なことから、“食糧不足”な状況になっていることをわび「重労働なんだから食生活ぐらいは何とかします」と弁解していた。
その後十字軍は白痴制作準備室に会場を移し、新潟のスタッフも加わって今後の撮影準備についての話し合いを夜遅くまで続けた。
(レポーター・星 龍雄)