にいがた映画塾コム 2000.5.25

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フィルムの世界に触れる
2000/05/21(sun) Chapter.2

写真=初めて手にしたフィルムを興味深そうに見る受講生
第5期映画塾2日目。3週連続の「8ミリ映画制作実習」が始まった。総勢37人(うち受講生32人)と初日を上回る受講生、聴講生らが出席。7班に分かれて撮影に向けてのミーティングがもたれた。講義は、主任講師の小林茂氏が初の監督作品「放課後」上映を交えての「映画入門」と、同じく主任講師の笹崎隆氏のビデオ出演による「8ミリ入門」が行われた。(TOM)
午後1時
予定の説明
堀(スタッフ・8ミリ撮影チーフ)
1時5分
映画入門
講師:小林 茂(映画監督、映画カメラマン)
映画のしくみ
スチールカメラ・16ミリカメラのしくみ、映画フィルムの種類
映画を見る
黒澤明監督のドキュメンタリー、タルコフスキー「サクリファイス」実際を見る
小林茂監督・撮影「放課後」(1997年、16ミリ作品)2時15分
8ミリ入門(ビデオ講義)
講師:笹崎 隆(ビデオカメラマン)
2時30分〜
ミーティング
各班に分かれて今後作るものについての話し合い
5時45分
今日のまとめ
堀 *その後は各班にて個別にミーティング
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写真=16ミリカメラを前に、映画の仕組みについて説明する小林茂氏
講義は、最初に小林氏が「映画入門」と題し、実際にカメラやフィルムを受講生らに示しながら、8ミリ、16ミリ、35ミリなどの映画フィルムの種類、フィルムに映る原理、カメラの構造、編集方法などを説明した。小林氏は「映画は、本来静止している画像をごく短い時間で連続して投影することで生じる残像効果を利用している」と映像の基本を語り、それゆえに一つ一つのコマを大事にしなければならないことを強調した。
さらに小林氏は、故・黒澤明監督の「映画は時間の芸術であり、音楽にも良く似ている」という言葉を引用した上で、黒澤監督の貴重なドキュメンタリーフィルムやロシアの映画監督アンドレイ・タルコフスキーの作品の一場面を流した。また、小林氏が監督・撮影したドキュメンタリー作品「放課後」を上映し、時間が映像にもたらす効果について、的確な解説を加えた。
笹崎氏が仕事で来られないため、ビデオによる講義となった「8ミリ入門」では、これから撮影に挑戦する初心者に向けて、シングルエイト、スーパーエイトといった8ミリの規格やフィルムの種類、カメラの取り扱い方、撮影上の注意など丁寧な説明が行われた。笹崎氏は「8ミリは撮影条件によって、そのつどピント合わせなどの調節を行わなければいけない。正常に撮影が行われているかどうかの判断には、カメラの回る音が一つの目安となる」とポイントを語った。
講義後は、各班に分かれて円陣を組み個別にミーティングが行われた。各班には映画塾スタッフが2、3人付き、必要に応じてアドバイスをした。撮影という共通の目的に向けて、受講生らの親睦も少しづつ深まってゆくようだった。
8ミリ実習は28日の最終ミーティングをへて、6月4日に撮影が行われる。
◆◆Green Eyes◆◆
(または私的スタッフ奮闘日記)
STEP#1「PATIENT」(2000/05/21)自分の映画を撮りたくて、記録のスタッフとなった。燃える下心全開である。昨年の今頃、私はビデオカメラすらも殆ど触ったことがなかった。大した進歩か無謀と言おうか。
渋い顔の笹崎さんを拝み倒して、機材の扱いかたや撮影のやり方もレクチャーしてもらう。慣れぬ手つきで見よう見真似の撮影…当然、下手だ。激しい手ブレ、画面の構図の取り方のまずさ、絵になっていないと散々叩かれる。何が悲しくて。ここでめげたらそれで終わる。
カメラを自分で回すようになり気が付いた。人のオーラのようなものに思わず引き付けられてしまう。人が動く、人が語る。つられてカメラを動かすが追いつかない。ハッとするような表情は一瞬で消える。それが悔しい。
笹崎師匠は語る「カメラはガマン」だと。ただ闇雲に被写体を追うのではなく、相手の動きを予測して動けと。それまでは自ら抑制し耐える。簡単に言われてしまったが難しい。
この一言だけは気に入った「カメラは我慢」。