にいがた映画塾コム 2000.7.7

     

Full Version
旅と映画と混沌と。

イメージを膨らませる方法

2000/07/02(sun) Chapter.8

写真=講義をする原將人監督

 第5期映画塾8日目。6月4日に撮影した8ミリフィルムの"完成"上映会と「20世紀ノスタルジア」などの映画作品で知られる映画監督、原將人氏による講義、講評が本日のメインであった。各班の7つの作品を見た原氏の評価は厳しいが、プロとしての理にかなったものだった。自分の作品の一部を上映して説明した後、原氏から受講生に向けて「俳句を作り、それを基にして3カットの映像作品を撮ってみる」という提案がされた。約1時間半で、各班ではそれぞれに祭りの様子や身近な風景を撮影し、簡単なビデオ作品を即興で作った。(TOM)

午後1時

予定の説明

笹崎隆

午後1時5分〜

8ミリ完成版の講評と講義

映画監督・原將人

午後3時頃

8ミリのグループに分かれて、ビデオ連歌実習

午後4時30分頃

ビデオ実習上映と講評

原將人

午後6時頃〜

本日のまとめ。次週の予告

*午後7時頃〜

中華料理店にて懇親会

会場・新潟市万代市民会館

 

 前日の「初国知所之天皇(はつくにしらすめらみこと)」ライブ上映の余韻が漂う中で、原氏は柔和な笑顔で飄々(ひょうひょう)と登場した。原氏は語る。「近年の傾向として、気安さや手軽さを作品の質と混同している場合が見受けられる。誰でも撮れそうな錯覚と、実際の作品撮影とでは天と地ほどの隔たりがある」。プロは厳しい。長年実績を積んできた原氏の手強さと誠実さとが垣間見られる。

 受講生の撮影した8ミリ完成版に対しても、原氏は気になる点は容赦なく指摘して、こうすればもっと面白くなったと助言するなど鋭い講評を行った。受講生のやや落ち込んだ雰囲気の気分直しに? 原氏から受講生に宿題が出された。

 「俳句をひねり、それを基にビデオ作品を撮ってくる。但し、3カットで」

 五七五という言葉の形式、映像のカット数、さらには約1時間半という時間的制約もある中で、各班はそれぞれあわただしく即興で撮影を行ってきた。原氏自らも苦労して俳句を作るなど、受講生と一緒になってイメージと言葉のゲームを楽しんでいた模様であった。撮ってきたビデオ映像を上映しながら、原氏は再び講評を加えたが、限られた言葉からイメージを膨らませて具体的に表現してゆくことを体験させるのが、この実習の狙いだったのかも知れない。卒業制作や今後の個人の創作活動に向けて、何らかのヒントになればいいと思う。

第5期フロントページへ

TOMの

◆◆Green Eyes◆◆

(または私的スタッフ奮闘日記)

 

Green Eyes;STEP#8「Frontier」(2000/07/02)

最初にやりだす者は誰だって怖い。形のないところから始めてゆき、形として仕上がるまでは、ゼロ未満の最低のラインであがき続ける。最も辛いのは、その孤独が誰からも本当の意味では理解されないことだ。

踏み出してしまったら最後、自らの直観力が頼りの綱渡りの連続だ。

映画を撮るのは別に偉いことではない。偉いから何かをするわけでもない。評価は後から付いてくるだけだ。

大切なのは、自らのわい小さを自覚した上で、さらにそれを越えようとする勇気だ。怖いからこそ走り出す、辛いからこそ走り続けるのだ。

人は時代という枠の中に生きている。誰もそこからは亡命できない。

過去の栄光が伝説となり神格化されたり、或いは風化していっても、大事なのは今この時だ。勇気ある挑戦者は自ずとそれを知っている。

表現者の言葉はとても鋭く、耳は痛いが無性に心地よく響く。

 

 

第5期フロントページへ

アンケート結果

■8mm講評について

小林達 勉強になりました。

山木 みんなの作品が見れたので(おもしろかった)。

小林景 厳しかったけどありがたかったです。

高木 8mmの出来が悪かったから(つまらなかった)。

鴨居 もっともでした・…学びました。

田中 きびしい意見と最初は感じたけれど、作品1つ1つの細かい部分まで良かった点、直した方が良い点などをおっしゃってくださって、愛情を感じた。

信田 課題を十分に理解できず、終った感じだったので(わからなかった)。

丸山 みんなの作った映画がおもしろかった。

大郷 別の視点からの見方をお聞きできて良かった。

水上 たしかに、内容が中途半端になってしまったかも。

上石 特になし。

高坂 短い時間の中で上手く取ることをもっと勉強したかった。

石井 ズバッといってもらったのがよかったです。

栗原 8mm作品がつまらないというのはわかるが、1時間程度で作ったものより、自分達なりにちゃんと作ったものを講評して欲しかった。

高嶋 他の班の作品がおもしろかった。講評がものたりなかった。どこがよくて、どこがわるいかききたい。

成田 素人なりに何週間もがんばって、自己満足できるものでした。8ミリ作品をつくったというとこに意義があると思います。

坂上 ムードが(つまらなかった)。

三條 自分の班の作品が誉められたので良かった!

岡沢 編集にあまり関われていなかったので、自分の班も含め、おもしろかった。他の班のものは、ラッシュと比べて、こういう風に繋がるのかと思った。

品田 編集でなんとかなるんだなと思った。

神野 原監督のいう映画がどんなものか知りたい。

無記名 いちばんはじめに?おもしろくない”と言われ、そのあとで上映したのでほんとにおもしろくないように思われた。

 

■ビデオ実習について

小林達 プロの話が聞けてよかった。

山木 みんなの作品が見れたので(おもしろかった)。

小林景 制限された中でものをつくるのは難しいけれど大事なことだと思う。

高木 俳句から3カットの映像を撮るという課題が難解すぎた。ただ、自分の目に止まったものを撮っていた(それは個人的に楽しかったが)。

信田 原監督の昔の作品を通して、現場の話も聞きたかった。

丸山 むずかしかったから(わからなかった)。

大郷 実習自体は特に面白くなかったけど、俳句や川柳を元にして撮るということはとても面白いことだなと思いました。

上石 もっと話が聞きたかったです。(原監督の)

高坂 自分の作品の悪い所がわかった。

高嶋 わけがわからないうちにおわってしまいました。

坂上 ムードが(つまらなかった)

三條 一つの句をもとにして撮るという事が良い試みだった。祭にも行けたし。

岡沢 夏祭りでいろいろ考えられて、楽しかった。けれど、俳句が難しかった。単純なので見たまんまの連想になってしまった。

神野 金魚すくいのおじさんが面白かった。フォーマットが俳句だったことむずかしい。

無記名 おっしゃっていることはよくわかりましたが、シロートなのでちょっとへこみました。

 

■その他

山木 質問を書いても答えが返ってこないので何とかしてほしいです。

高木 白紙の企画書を渡されても、みんな、何を書いていいのかわからないのではないで

   しょうか。

高嶋 再生の祭にストレスがたまりました。

無記名 みんな実習だったので、なにができるか、どこまでできるかだったと思う。1人1人一生懸命やったものが良くもわるくも次回に生かされればよいのでは。

 

■感想

小林景 明日テストでした。

高木 原監督の話がトビすぎていて、みんなついていけてない感じだった。自分としては、俳句と3カットの映像を合わせることは、余計な部分をけずってシンプルに良い映像を作る事が出来なければ、映画は撮れないと解釈した。

鴨居 なかなかうまくいかないものでした。私も坂上さんのイイナァと思いました。うまいっ〜!あの女の子がよかったです、3ぷんかつ。テンションが今ひとつ上がりきらなかったのは私だけでしょうか?

田中 原さんは1つ1つの班のビデオでとったいいところを汲みとってコメントをしてくださってやさしい方だと思った。映画をみんなにわかってほしい、好きになってほしい、知ってほしいという気持ちが原さんから感じました。

上石 講義的なものをもっと聞きたかった。

高坂 今日でわかったことを次の作品に生かしていきたいと思います。

米山 講義が面白かった。厳しい意見が良かった。

松本 編集する事で見れるようになるというのを実感。

石井 今回の講義の前と後では撮る時と見る時の意識が確実に変わると思います。

栗原 なんだか最初から最後までキツネにつままれたような感じで終ってしまった。監督がやらんとしていることは面白いと思ったが、残念ながらそれを消化する時間が足りなかった。

宗形 原監督の話もっと聞きたかったです。8ミリ撮りたくなりました。

高嶋 テンション下がりっぱなし。なぜだろう。

成田 自分の日常で、思ったことを3カットで表現するというのは、おもしろいと思った。けど、今日の実習は唐突だったので全く想像ができなかった。日々に写真がある感じはわかる気がしてたけど(自分は写真をやるので)。映画があるというのはまた1段階上だと思った。

三條 きのうの映画「初国…」は難しかった。その原監督が直々に講義してくれた事は、光栄だった。監督が言った事を全て実行したら、うまくまとまって、ちゃんとした映画になるんだなあと思った。

岡沢 来週プレゼンなのに、企画がきけた人がほとんどいなくて、話ができた人も少ないので、もう少しいろんな人と話せるといいと思います。原さんは変わった人だと思いました。人柄まではよくわからなかったけれど、でも、きれいな画を撮る方だと思いました。

品田 俳句がぜんぜんダメな自分に気づいた。

金子 もっと分りやすく説明して欲しかった。

無記名 もともとあったワケではないが、自身を失くしぎみ。バネにできればいいが…

 

■質問

鴨居 原監督の映画の中とかで使われている2じゅうみたくなってる映像っていったいどーなっているんですか?

田中 卒制 企画とか監督とかを希望して出したのですが、ちょっと迷っています。プレゼンが来週なので(学校が忙しくなるかもしれなくて迷っている)、プレゼンを書こうか迷っています。

松本 フィルターの使い方。

神野 原監督 映画を何のために撮っているのですか?

 

第5期フロントページへ