にいがた映画塾コム 2000.10.01

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篠原哲雄監督が卒業作品講評
第5期映画塾閉講
2000/09/23(sat) Chapter.14
写真=卒業作品1本1本を講評する篠原哲雄氏
第5期映画塾もついに最終回。映画監督の篠原哲雄氏による卒業作品の講評などが行われた。最終的に6本となった卒業作品は未完成のものだったが、篠原氏は作者の意図を一つひとつ確かめながら、ていねいに受講生にアドバイス。最後に「処女作には自我があふれるもの。その自我を突き詰めていくと映画づくりが楽しくなる。みなさんは映画づくりの一歩を踏み出したばかり。今後もつくり続けてほしい」と、期待感を述べた。卒業作品は、11月19日の「にいがたインディーズムービー・フェスティバル」で一般上映される。(ほし)
午後1時
卒業作品上映・講評
講師:篠原哲雄
総評:笹崎隆、野上純嗣、ナシモトタオ
4時半
まとめ(午後5時終了)
スタッフ:井上朗子
午後6時頃
打ち上げ
中華料理店
第5期の卒業作品は16ミリフィルム作品が2本、8ミリフィルム作品は4本。制作は8月いっぱいの日程だったが、再撮影やタイトル撮影などを残した班もあり、編集は荒つなぎで、音入れもまだという状態。それでも篠原氏は1本ごとの上映が終わるたびに「この場面にはなにかナレーションが入るのかな」「あのシーンはもう少し長さを詰める予定だよね」など、監督を務めた受講生に細かく確認。最終的に完成した姿を想像しながら「作者の意図、思い」と「映っているもの」がうまくかみ合っているかをチェックした。
各班へのアドバイスを総合すると、いずれも画づくりには凝っているものの、自分のやりたかったことや伝えたかったことに対して突っ込みが足りないようだ。例えば矢沢班の「甘いきず」という作品で、矢沢監督は主人公の女子高生の「寂しい気持ちを表現したかった」という。しかし篠原氏は「映像だけでは、何がどう寂しいのか分からない」と話し「寂しさとは一体何なのか、見終わって感じられる作品にしてほしい」と助言した。
篠原氏はまた、さらに仕上げに取り組む受講生に対し「撮影という素材集めをへて、編集はその再構築の作業。撮影の失敗をばん回することもできる。映画は見えたものと聞こえるものでしか勝負できないが、がんばってほしい」と激励した。
また、主任講師の笹崎隆、野上純嗣、ナシモトタオの3氏も総評を述べ「映像のカットを積み木だとすると、無計画に積めば崩れるのは当たり前。一つのシーンでも、ある感情でもいい、何かこだわりを持ってきっちり組み上げて、これを見せたいんだという作業をやってください」などと受講生に檄を飛ばした。
5月14日から始まった第5期映画塾はこの日で終了。卒業制作の各班監督らはタイトル撮影、編集、音入れなど、11月の完成に向けさらに作業を続ける。