にいがた映画塾コム 2000.7.13

第4回

イイジマレポート

7月1日、5日

人物の描写方法を学ぶ

受講生からの質問も増えて、講議はますます白熱!

 

 シナリオ講座ももう4回目。今回は、土曜コースに14人、水曜コースには7人が出席した。

 今回の講議のテーマは、「人物の描き方」。

 土曜コースの司先生は、始めにまず、「今日話すことは、いつも皆さんがテレビや映画などの映像を通して、見て理解しているはずの事を、あえて分解して説明をしていきます」と、前置きをしてから講議を始めた。

 まず、人間描写には、血の通った人間が描かれているかどうかが決め手、ということが話される。

 美しい花を見せても、それではただきれいなものが映っているだけに過ぎない。生き生きと、血の通っている魅力的な人間が動いてこそ、ドラマは生まれる、という事を前提に、そこから主役や準主役、脇役などの登場人物を、どうシナリオの上で位置付け、描きわけていくかが、「ビューティフルライフ」や「エリン・ブロコビッチ」「人間の条件」を例にあげて説明されていく。(それにしても、このセレクトの幅には驚き!)

 これが丁寧に説明されたのは、まだ受講生の皆さんのシナリオでは、登場人物の描写で、何でも詳しく書き過ぎていて、だれが主人公なのかがいまいちはっきり見えてきていない、ということがあったから。

 私が前回のワークショップを受けていた時も、「余計なものを書きすぎ!」としょっちゅう言われて(怒られて?)いたけれど、きっと今回の受講生の皆さんも、読み手に分かるように書こうとして、いろいろな情報をシナリオの中に書き込んでしまうのだと思う。

 けれど、多くを書くことで、本当に伝えたいこと、大切な部分がぼやけてしまうというおそれもある。

 主役(の思いや立場)を貫き、トップからラストシーンまでの時間の中で何を見せるか、その気持ちと決意を最後まで持ち通して、シナリオを書いていくことが大事だと教えられる。

 そして、人物の効果的な紹介法や、登場の仕方のパターン、その場所の選び方や、映像の枠や小道具を使う方法についてが、いろいろと説明されていった。

 確かに、今日聞いたことは、普段見ている映像の中で、「ああいうことか!」と思い付けるものが多く、今回は比較的理解のしやすい講議だったのでは、と思う。

 受講生の皆さんからは、今回はいつもよりずっと多くの質問があがった。

 これは、いくつか課題のシナリオを書いてみて、わからない部分が、皆さんの中に見えてきた証拠なのでは。

 けれど、まだまだ、シナリオは深い深い世界。

 次回の課題は、「旅」をテーマに20枚。

 テーマも広いものになって、課題を書くのにも、みんなガンガン頭を悩ませていることと思うけれど、少しでもわからない所が出てきたら、すぐに講師の二人どちらにでも質問をぶつけて、シナリオの深さに潜って行ってほしいと思う。

 皆さん、がんばって下さい。

飯島直美 

 

第5期フロントページへ